雛人形の売り出し真っ只中で、ここのところ更新が滞りがちなこのブログ。
楽しみにしていただいている方には誠に申し訳なく思っております。
おかげさまで、お雛さま商戦も中盤となりました。
最近は収納スペースの関係で、コンパクトな品をお求めの方が増えてまいりましたが、その分、お人形に重点をおかれる方が目立ちます。
お雛さま業界で、一目置かれるのが京都で製造された、いわゆる京雛ですが、ひとくちに京雛と言ってもたくさんの職人さんがいます。
京都の職人さんの多くは、伝統的な衣裳のお雛さまを制作される方が多いのですが、今日はちょっと違う雰囲気のお雛さまをご紹介します。
写真の品は片岡尊正さんが制作したおひなさまです。
男雛の束帯や、女雛の唐衣だけでなく、ひとえや重ね部分にも正絹の縮緬を使用し、その上で、束帯、唐衣、上衣に手描きで金彩絵を描いた作品です。
ひとつひとつ丁寧に描かれた、縁起の良い福鈴の柄と、パステル調の衣裳、そして女雛の斬新な水色の重ねが見事に調和した逸品です。
小ぶりなお人形で、間口75cmくらいで飾ることができます。
京十番親王 福鈴 片岡尊正作