伝統的な緋毛せんの三段飾りをお求めいただきました。
親王様は皇太子殿下が即位される際にお召しになられる黒雲立沸の御袍。金の屏風と赤い毛せんにとても良く似合います。三人官女は内掛を脱いで働いている姿。人形界では「三白」と呼ばれる三人官女の基本姿です。
古典的な唐草蒔絵のお道具もおひなさまを引き立てています。唐草はその模様がどこまでも続いていくことから、終わりなく続く一家のご繁栄を表しています。六曲の一双屏風、繭玉を使用した紅白梅と、伝統技術と古典の様式美の粋を集結した、お嬢様のお祝いに相応しいおひなさまです。
残念ながらこの日の赤ちゃんは少々ご機嫌斜めだったようですが、この後はご機嫌を直して、おひなさまたちと一緒に笑ってくれたことでしょう。皆がおひなさまに夢中で、自分に構ってくれなかったからかな。主役はなんと言っても赤ちゃんですので、3月3日のひなまつりはご両親様も、おじいちゃま、おばあちゃまも赤ちゃんをお祝いしてくれることでしょう。
毎年のおひなまつりが笑顔で一杯になることを期待しています。おひなさまたちと仲良く過ごしてくださいね。いつまでもあなたのことを見守ってくれるはずですよ。
ご家族の想いが込められた雛人形。どうぞ大切にしてください。
おひなさまよりもずっと素敵な女性にご成長されますことをお祈り申し上げます。
どうもありがとうございました。
