端午の節句も間近となりましたが、今年は東日本大震災の影響でお客様も遅れ気味だったのか、昨日の日曜日は例年になくたくさんの方に御来店を頂きました。
この時期、中心となる鎧、兜をお求めのお客様もまだまだ多いのは有り難いことですが、鎧兜の脇に添えるご贈答のお人形も主役級の動きを見せています。
初節句のお宅に近しい方がお祝にお贈りするケース入りのお人形。
近年はご結婚の際にお仲人さんを立てることが少なくなり、また、お子さんの数も少なくなって来ているため、十数年前に比べるとやや衰退している感は否めませんが、「品物としていつまでも残る」ということで、多くの方からご利用いただいております。
中でも「弁慶」と人気を二分するのが「金太郎」です。
源頼光の家臣・坂田金時の幼小時代をモデルにしたと伝えられていますが、昔から元気な男の子の代名詞であった金太郎は、腹がけひとつの裸姿が良く似合います。
「着物を着ていない分、安く作れるのでは。」と考えられがちですが、実はその逆で、着物で隠せない分ボディもお顔と同様に細部まで成形しなくてはならず、通常の人形よりも手間がかかります。
もちろん、着物を着た金太郎の人形もたくさんありますが、はつらつとした躍動感から「裸金太」をお求めになる方が多いのも事実です。
余談ですが、裸の金太郎には男の子のシンボルもちゃんとついています。