昨日10月10日。全日本人形専門店チェーン主催の2012年節句人形研修会に出かけてきました。
今年は東京スカイツリーのお膝元で伝統工芸品の製造を続けている2つの工房を訪ねました。
最初に伺ったのは「幸一光(こういっこう)」の作名で名高い「松崎人形」さん。
人形業界でも珍しい、衣裳着人形と木目込人形の両方を手がける人形工房です。
東武伊勢崎線・西新井駅近くの足立区栗原の工房では、何人もの職人さんたちが様々なお人形を制作されていました。
木目込人形の衣裳をきめこんでいる方、衣裳着人形の胴体を制作されている方、お人形の衣裳を縫い合わせている方。
皆それぞれに手馴れた手さばきで品物を作り上げて行きます。
以前、工房を拝見させて頂いた所沢市の倉片人形さんでは、職人さんたちが皆同じ作業をされていて、その工程が終わると全員で次の工程に進んむ「機動力のチーム」という感じでしたが、松崎人形さんでは、個人々が全く別の作品を制作されていて、各人が自分の専門分野を持っている「個人技のチーム」のように感じました。
人形メーカーさんもその作品同様、それぞれに個性があって面白いですね。
こちらの方は、木目込人形の髪を結髪しています。
こちらでは木目込人形のボディを制作されています。
明日は、もう一つの工房、片岡屏風さんをご紹介したいと思います。