やっと秋の気配が漂いはじめたばかりですが、店内は羽子板、破魔弓のお正月飾りとおひなさまの陳列が完成しつつあります。
お正月もおひなさまも、まだまだ先と思われる方が殆どでしょうが、人形屋さん(特に遠州地方の)にとっては、もうシーズン突入なのです。
今年は品物の入荷が遅れ気味でしたが、だんだんと揃いつつあります。「完全」とまでは行きませんが、今週の土曜日(8日)には皆様にお披露目ができそうです。
今日は入荷したばかりのおひなさまを展示するべく、お顔をさしました。
おひなさま1組を取っても、生地を指定して職人さんに胴体を作って頂き、お顔は頭師に注文。それから冠や手に持つ小道具を手配して、親王台という畳の台も別の職人さんに注文します。
この他、屏風、雪洞、桜橘、お道具、飾段もそれぞれの専門職と企画打ち合わせをして、やっと1つのセットが出来上がります。
もちろん、問屋さんに頼めば1回で済むのですが、折角当店に来て頂けるお客様には、できるだけお値打ちな価格で、より良い品を選んで頂きたいので、出来る限り手間をかけるように心がけています。
そのため、今月中は、展示はしてあっても、雪洞が無かったり、桜橘が無かったりしている品があります。少しずつ、職人さんの所から出来上がって来ますので、どうぞご了承ください。