おひなさまの売り出しもピークを迎えておりますが、本日はおめでたい一品「慶祝雛」をご紹介します。
慶祝とは、御誕生や御成婚など皇室における慶事を示しますが、このお人形は、その御祝いを自分達のお祝いに重ね合わせるように、皇室の方々の「御印」柄で製作したものです。
古来より御皇室では、お名前の代わりにおめでたい字や植物を御印として、身の回りの調度品やお召し物などに用いられるしきたりがございますが、このお雛さまには、美智子様の白樺、雅子様の浜茄子、愛子様の五葉躑躅の御印華を織柄にして織り上げた袋帯を使用しています。
袋帯の糸も、皇室御養蚕所で飼育されている蚕糸と同種の「新小石丸」を使用しており、正に最高峰の織物といえる逸品です。
写真のセットではお雛さまの屏風にも新小石丸を使用した御印華帯地を使用しました。
御皇室の雅を伝えるこのお雛さまを、是非一度ご覧になってください。