去る9月4日の日曜日。
ゲーム輸入会社Kleeblatt代表であり、あそび文化研究所所長の畑直樹さんをお招きして「子育て支援者のためのアナログゲーム講座」を開催しました。
電気や電池を使わないカードゲーム、ボードゲームなど、いわゆるアナログゲームは、近年、自己表現ツール、コミュニケーションツールとしての効果が注目されており、保育園、幼稚園、放課後児童クラブで教材として取り扱われるケースが急増しています。
それに留まらず、最近では、発達障害をお持ちのお子さんに対する療育や、老人施設でのケアグッズとして、更には企業における社員研修などでも活用されています。
アナログゲーム自体が、子どもだけでなく、若い人達の間でブームになっていることもあり、現在、ドイツなどヨーロッパのゲームを中心に1000種類以上が日本国内で流通しているのですが、流石にそれだけの種類があると、どのゲームがどんな役割を持っているのか把握するのも容易ではありません。
そこでアナログゲームの伝道師・畑さんの登場です。
畑さんは20年に渡る保育士経験を経て、保育を学ぶために渡ったドイツでアナログゲームと出会い、その魅力を日本の子どもたちに伝えるために会社を設立されました。
日本で唯一のアナログゲーム専門家として、全国各地を行脚してアナログゲームの啓蒙に尽力されています。
畑さんの講座は、昨年10月に続いて2回目となりましたが、今回も保育士の先生方を前に熱い講義が展開されました。
何故今、アナログゲームが求められているのか。現代の日本人が喪失しつつある力とは。物事の「加減」はどこでどうやって学ぶのか。
自分で決定して行動するということ。リアルとファンタジーの関係性。など、人間が成長して行く上で、必ず身につけなくてはならないスキルや思考を、どのゲームが気づかせて補正してくれるのかを、実際に遊びながら解説してくださいました。
大阪人らしい畑さんの軽快な話術と、それぞれのゲームの持つ魅力により、参加された皆さん真剣に耳を傾け、そして楽しんでいただけたようです。
先生方の興奮もさめやらぬまま、午後からは「まちゼミ・親子で楽しむアナログゲーム講座」に突入。
「保育」「教育」という観点から見ると、どうしても理論的な動議付けが求められますが、畑さん曰く「ゲームは楽しければそれでいい。」
皆で楽しむことが一番。ということで、午後はひたすらゲームを楽しんで頂きました。
こちらの方は、管理人もインストに回ったこともあり、殆どゲームの写真を撮ることができずに終了。
かろうじてコロレットのプレイ状況を収めるにとどまりました。
そして、気が付けば閉店時間。
ゲームにはじまり、ゲームに終わった一日でした。
畑さん、ご参加頂いた皆様。どうも有難うございました。
今度の日曜日11日にも「まちゼミ・親子で楽しむアナログゲーム講座」の4回目(最終回)を開催します。
おかげさまでこちらは、午前、午後の部ともに定員となりました。
9月16日の「大人が楽しむアナログゲーム・ゲームナイト」は、まだ申込み受付中です。
ご興味をお持ちの方は下記をご覧ください。
<寿月すみたやゲームナイト>