10月に入ってから連日、お正月飾りをご覧に見えるお客様がご来店されております。
「お正月飾り」は、その年に生まれた赤ちゃんが迎える初正月の魔除けとして、お嫁さんのご実家や近しい方がお贈りする品です。
男の子には「破魔弓」女の子には「羽子板」を年内にお贈りするのが、日本の伝統的風習となっています。
女の子のお正月飾りとして、羽子板と並んで用いられたのが「まり飾り」です。
遠州地方独特のお正月飾りで、「まりのようにふくよかに、円満に育つように」との願いが込められています。
残念なことに、この「まり飾り」。遠州地方のみのお飾りということで、全国的な羽子板に押され、近年は職人さんが殆どいなくなってしまいました。
かつては色とりどりの毬や、舞踊人形を添えた品が多数制作されていたのですが、これも時代でしょうか。
しかしながら現在でも、浜松を中心にお正月は「まり飾り」というお客様も多いので、当店では京都の職人さんにお願いして絹毬を作って頂き、それを特注のケースに固定して「まり飾り」を制作しています。
絹糸を巻いた毬が中央に鎮座したシンプルなケース飾りですが、飾る場所を取らないこともあって、毎年ご好評を頂いております。
大小の2種類があり、写真の品は大(25000円)です。
一回り小さい小(27×23×h27cm)は15000円です。
まり飾り・大(36×32×h34cm)