連日、羽子板、破魔弓、そしておひなさまをお求めのお客様に御来店をいただき、ありがとうございます。
昨今、お雛様は、三人官女の付いた「三段飾り」が主流となりつつありますが、昔ながらの十五人揃いの「七段飾り」や、お殿様、お姫様お二人の「親王飾り」、そしてお人形やお道具類が1つの箱におさまる「収納飾り」、更には「五段飾り」に「ケース入り飾り」と様々な種類が溢れています。
加えて、木型に生地を貼って作る「木目込人形」にも親王飾りや段飾り、収納飾りがあり、その様式は多岐にわたるようになりました。
それだけお客様のニーズが多様化しているということでもありますが、種類が増えるに連れて、個性的なおひなさまも登場しております。
写真の品は間口75cmの収納五人飾り。会津塗の漆黒の収納箱に白とパープルを基調としたお人形がセットされています。
お人形の衣裳には、屏風や収納箱と同じ紫のぼかしに金糸の刺繍を施してあります。
ぼんぼりも、紫ぼかしに手漉き和紙で模様を表現した筒型と、全体を紫で統一しました。
渋くなりすぎないよう、三人官女の袴の赤い色がアクセントになっています。
落ち着いた中にも高貴さが薫る収納飾り。見に来てくださいね。